日本建築士事務所協会連合会(日事連)は、2019年度日事連建築賞受賞者を決めた。最優秀賞に当たる国土交通大臣賞に、北見市立留辺蘂小学校を設計した北海道日建設計・エヌケー建築設計室の共同体を選んだ。10月4日に福島県内で開く第43回建築士事務所全国大会で表彰する。
同建築賞は、優れた建築作品を設計した建築士事務所を表彰し、資質向上に資することを目的に毎年実施。35回目の開催となったことしは、16年4月1日から18年3月31日までに竣工した中小規模の建築作品を対象に募集。第1次審査を通過した一般建築部門(延べ1000m²超―1万m²以下)27点、小規模建築部門(延べ1000m²以下、戸建て住宅含む)25点の中から、国土交通大臣賞1点、日事連会長賞1点、優秀賞5点、奨励賞11点を選出した。
留辺蘂小は[MAP↗]、W一部RC一部S一部SRC造、平屋、延べ5346m²の規模で、18年2月に完成。地場産の木材を使用した建築技術や、熱環境的にも配慮されたコンパクトで外表面積の少ない形状などが好評を得た。施工は、松谷建設・三九建設・天内工務店・鐘ケ江建設・大地建設共同体が担った。
道内の建築物が国土交通大臣賞作品に選ばれるのは17年ぶり2度目となった。