ヒューリックの札幌駅前通開発 20年度以降に新ビル着工

2019年09月10日 18時00分

 不動産業のヒューリック(東京都中央区日本橋大伝馬町7の3、吉留学社長)は、札幌駅前通の中央区北3条西3丁目に保有するビル2棟の一体開発で、2020年度以降の新ビル着工に向け、先行するヒューリック札幌NORTH33ビルから解体作業に着手した。同ビル改築後は、ヒューリック札幌ビルに取り掛かる考えで、23年の全体完成を目指す。新ビルには同社が手掛ける道内第1号となる宿泊施設「ザ・ゲートホテル」の入居などを検討する。

 現地建て替えを計画するヒューリック札幌ビル(SRC造、地下2地上9階、延べ1万4252m²)[MAP↗]は1966年、南側に隣接するヒューリック札幌NORTH33ビル(SRC造、地下1地上12階、延べ約1万1000m²)は、92年にそれぞれ竣工。札幌ビルの老朽化が著しいことから、スケールメリットを生かして一体的に再開発する。

 9月からNORTH33ビルの解体を進めていて、20年2月に地上部を完了。その後、地下部分の取り壊しを終えて本体着工する考えだ。同社担当者は、地下部の作業には時間がかかるとし、「着工は20年度以降になる。状況によっては延びることもあり得る」と話している。

 新ビルの概要は未定だが、オフィスやホテルをはじめ、みずほ銀行札幌支店などが入る施設を構想する。

 ホテルに関してはヒューリックが運営する、宿泊特化型アッパーミドルの「ザ・ゲートホテル」を検討。160室前後の規模で東京の浅草や銀座で出店していて、20年には両国、京都にオープンする。同社は9月1日に、「札幌ビューホテル大通公園」などを運営する日本ビューホテル(本社・東京)を完全子会社化するなど、観光ビジネスを拡大させている。

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