苫小牧市は老朽化が進む総合体育館について、建て替えや耐震化を含む大規模改修など施設更新の方向性を2019年度内にまとめる方針だ。8月から実施している利用者や関係団体などを対象としたアンケート結果、将来の財政見通しなどを考慮し取りまとめる。
末広町3丁目2の16[MAP↗]にある総合体育館は、1973年8月に開設。RC造、延べ8096m²で、幅40・8m、長さ60mのアリーナをはじめ、柔道や剣道、卓球の練習場、サーキットトレーニング室、弓道場などで構成し、6500席を備える。
市が17年に公表した大規模建築物耐震診断結果では、危険性がある安全性Ⅱに判定されていた。
8月から利用者と関係団体を対象に実施しているアンケートで得られた意見も参考にする。市民会館、文化会館、交通安全センター、労働福祉センターを集約した複合施設となる仮称・苫小牧市民ホールといった大型施設の建設を控えているため、将来の財政状況や建設スケジュールを考慮した上で、方向性をまとめる。
総合体育館は12年度から指定管理者制度を導入。年間利用者は20万人を超え、年々増加傾向にある。バドミントンや卓球など、地域密着型のスポーツ施設として多くの市民に利用されている。