道水産林務部林務局林業木材課事業体育成グループは11―13日、十勝管内で道内初となる女性限定の北海道林業お試しツアーを開催した。札幌市の10代女性と兵庫県の40代女性が参加。林業就労者や十勝総合局森林室職員の説明などを聞きながら、林業の現場を肌で感じた。
林業の担い手確保を目的に2017年度から取り組んでいるもの。今回研修に協力してもらった北村林業(本社・浦幌)の女性の就業比率が高いこともあり、十勝地域での女性限定ツアーを企画した。
同グループからは森久保舞子主査が同行した。1日目は林業の概要説明や労働安全講話を実施。防護服の試着も行い翌日に備えた。
2日目は早朝から、森林室が管理する浦幌町207林班で地ごしらえを体験。女性3人を含む北村林業の社員10人と共に3人1組で、荒刈りが終わった山肌を丁寧に整理した。
続いて、豊頃町長節地区の旅長線基幹作業道で枝打ち体験を実施。同局の佐々木圭司森林整備課長が現場概要を説明し、大上野裕治森林室主幹がユーモアを交えながら枝打ちの見本を見せた。
ツアーではこのほか、素材生産や種苗見学、加工工場視察、地元の人たちとの懇親会も実施した。
北村林業の女性従業員との意見交換には、浜田智子森林室長も参加。参加者は「現場では何歳まで働けますか」など思い思いに質問し、1日の仕事の流れや起床・就寝時刻、休日の過ごし方などの説明に耳を傾けた。