デンソー北海道(千歳市泉沢1007の195、根橋聖治社長)は、本社所在地の千歳臨空工業団地内にある車載用半導体センサー製品工場を増築する。投資額は約110億円を見込む。建屋の施工業者は選定中。2020年7月の着工を予定している。
同社は自動車部品製造のデンソー(本社・愛知県刈谷市)の100%子会社。デンソーグループの競争力を高め、国内生産体制の強化に向けて工場を拡張する。
既存工場(S造、平屋一部2階、延べ3万4300m²)[MAP↗] は、本社となる事務所棟を併設し、09年に完成。自動車のエンジンやエアコン、ブレーキなどのシステムに使用される半導体センサーを生産し、累計5億台の生産実績を持つ。
工場増築で今後、想定される電動化の進展と安全ニーズの高まりに伴うセンサー需要拡大に備える。
増築規模はS造、平屋、延べ1万8350m²。既存工場と接続し、半導体センサーを生産する。愛知県内にあるデンソーの幸田製作所や高棚製作所の一部ラインを移設した上で、新規ラインを開設する見通しだ。
建屋は21年6月の完成を予定。同10月から順次生産を開始する。25年までに全ての設備を導入し、フル生産体制を目指す。25年度の従業員数は、100人程度増の1150人を想定している。