北海道建青会 函館で全道会員大会

2019年09月30日 07時00分

 函館建青会(渡辺一史会長)が主管する第34回北海道建青会全道会員大会が27日、函館国際ホテルで開かれた。北海道建青会(同)を構成する道内11の二世会組織と行政機関、建設関連団体などから約260人が参加。大会テーマを「価値創造―魅力ある産業へ、選ばれる企業へ―」とし、基調講演やパネルディスカッションを通じて建設業の価値や魅力の向上、企業のブランディングについて議論した。

全道から若手経営者らが集まった

 式典では北海道建青会の渡辺会長が今大会で4巡目のスタートを切るに当たり「5巡目が始まる10年後を見据えたときに私たちが持続的な発展を遂げている姿をどう描いていくのか、その道しるべを大会を通じ見いだしたい」と抱負を述べた。

 また全産業共通の課題である担い手確保に向けて、業界全体と個々の企業という2つの観点から魅力向上を図るため、これまでの取り組みに対し成果と課題を明らかにするとし、建青会の活動についても在り方を問い直し「担い手から選ばれる企業へ成長するための第一歩にしたい」と決意を表明した。

 来賓の佐藤信秋、足立敏之両参議院議員、後藤貞二北海道開発局長、浦本元人副知事、栗田悟北海道建設業協会副会長、森川基嗣函館建設業協会会長は、建設業の発展に向けて若手経営者の実力を高める場とするよう期待の言葉を寄せた。

 企業のブランディングによって価値や魅力を高めることが担い手確保につながることから、基調講演は成果を挙げている事例として三和建設(本社・大阪)の森本行則専務が講師を務めた。

 同社は、「つくるひとをつくる」という経営理念の下に人材育成に取り組む。森本専務は、会社の経営理念やミッション、行動指針などを示した理念集を全社員に常備させたり、誰もが会社の改善策を1件以上提案させる改善報告制度など社員が主体となって会社を成長させる施策を紹介。ブランディングについては専門領域の特化により他社との差別化を図っていることを伝えた。

 講演後は、渡辺会長や森本専務のほか函館工業高等専門学校の平沢秀之社会基盤工学科教授らを交えてパネルディスカッションし議論を深めた。


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