外国人留学生を対象とした日本語学校開設 月内改修発注へ
中標津町は、旧若竹小の敷地と建物を1日付で学校法人岩谷学園(本部・横浜)へ無償譲渡した。岩谷学園は、旧校舎を改修して外国人留学生を対象とした日本語学校の開設を目指す。工事は月内にも発注する可能性がある。
西竹225の4[MAP↗]にある旧若竹小は校舎がRC造、平屋、延べ741m²、屋体がS造、平屋、延べ383m²の規模で、1987年に完成した。町の生涯学習研究所「若竹の里」としてスポーツ少年団の合宿などに活用されてきたが、学園側が町内に日本語学校を開設する意欲を示したことから、6月に学園、町、中標津町商工会、中標津町岩谷学園誘致の会の4者で連携協定を締結。
9月議会で施設設置条例が廃止されたことを受け、町と学園は施設が正式に廃止となる1日付で敷地と建物の無償譲渡契約を交わした。
旧若竹小の敷地は借地部分を含め1万8745m²だが、このうち町内会館などが立地する道路側の一部を除外した1万4173m²と、校舎、屋体、教員住宅などの建物が譲渡の対象。
学園側は2021年4月の開校を目標に、9月25日付で根室振興局へ設置計画書を提出済み。所有権が移転したことから、早ければ月内にも改修工事を発注する考えだ。
開設に当たり、現施設のトイレや手洗いなど水回りの更新が必要となるほか、各種学校の基準に合わせるための間取り変更を伴う内部改修や、外壁、屋根などの改修も実施する方向で設計を進めている。
道の現地調査が見込まれる来年5月ごろまでに、少なくとも内部の改修は完了させる。
学園によれば、生徒数は各学年50人、教職員は6―8人体制を想定。学生は学園が借り上げた中標津市街の民間物件に住み、スクールバスで登下校しつつ、中標津市街などでアルバイトして学費に充てることになるという。
学園本部戦略広報企画局の佐藤嘉記部長は「改修の発注方式は今月中旬までに詰めていくが、完成時期から逆算すると11月前半までには業者を決めたい」と話している。
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