当麻町役場庁舎など道内から8件がグッドデザイン賞に選出

2019年10月04日 12時00分

 日本デザイン振興会は、2019年度グッドデザイン賞の受賞者を決めた。応募総数は4772件、受賞企業は940社で、件数は過去最多の1420件。道内からは柴滝建築設計(本社・旭川)など4者が関わった当麻町役場庁舎や、テスク(同・札幌)の放射暖冷房機器「クール暖」など8件が選ばれた。

 大賞などの候補となるベスト100には、ジャクエツ(本社・福井県敦賀市)の屋外遊具「PLAYRING」などを選んだ。3つのリングが組み合う鉄製遊具で独特の形状が特徴。正面と横、斜め、後ろと、角度によってリングの見え方が変わるオブジェでもある。360度どの角度からでも遊具に入ることができ、子どもたちで遊び方を発見できる。

 トピー工業(本社・東京)の鉄筋コンクリート用棒鋼「ティーエーコイル」は、生産性向上や人手不足解消など、鉄筋加工業界の課題解決に貢献する製品。ボビン状に美しく均一に巻き取ることで、高密度かつコンパクトなデザイン形状とした。置き場や加工ラインの省スペース化に貢献する。

 自由な長さに切断でき、加工ロスを極限まで低減可能。NC加工機を使用することで、伸線と曲げ、切断作業を自動化でき、時間当たりの生産性向上や人手不足解消につながる。

 グッドデザイン賞では、セフト研究所(本社・東京)と栄光マシーンセンター(同・名古屋)の空調服「エレファン」などを選出した。体の冷却に効果があるとされる首元と脇下に着目し、ファンの位置を背中上部に配置。首元や脇下に風が抜けやすい構造とした。建設業従事者がより安全で快適な作業ができるよう工夫を凝らしている点が認められた。

 道内からは8件を選んだ。当麻町と山下設計、柴滝建築設計、山脇克彦建築構造設計(本社・札幌)の4者による受賞となった「当麻町役場庁舎」は、木造在来軸組構法を用いている。地産地消の公共施設。ねじれや割れが生じやすいことから構造材としての品質確保が困難だったカラマツを、新しい乾燥技術「コアドライ」で大空間用構造材に利用した。

柱が適度な領域を生み出し、開放的でまとまりある空間と評価された当麻町役場庁舎の執務空間

 木村建設(本社・足寄)とアトリエフアリ(同・札幌)が共同受賞した足寄町の「はたらくものづくり村」は、移住検討者用の短期滞在スペースと地域交流拠点を併設。木造伝統工法を用いて、木造建築を自然に感じられる空間構成とした。審査委員は、移住への足掛かりとしての効果や地域交流拠点の活用が期待されると講評した。

 テスクと協立エアテック(本社・福岡県篠栗町)の放射暖冷房機器「クール暖」。冷温水が流れる樹脂管で放射面を構成する。これまでは強度や接合部の成型などで樹脂管の製品化は難しかったが、樹脂管接合部の融着技術を確立し、樹脂管そのものをデザインの要素として統合。大きな放射率を実現し、大幅なコスト低減とともに軽量化を達成した。

 このほかに小樽芸術村や沿海調査エンジニアリング(本社・札幌)など4者による養殖管理システムなどが入った。

 大賞は31日に発表される。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

経審データ販売
  • オノデラ
  • web企画
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

きのとや、札幌・清田に新店舗 完成は11月中旬
2019年06月08日 (5,336)
ゼネコン大手4社の20年3月期第2四半期決算
2019年11月18日 (1,866)
19年度上半期のゼネコン受注ランキング/首位は中山組
2019年11月11日 (1,664)
札幌都心アクセス道路 全線トンネル案が再浮上
2019年10月29日 (1,475)
新小樽駅周辺のイメージ動画を公開 新幹線建設促進小樽期成会
2019年11月28日 (1,458)

連載・特集

特集 中国市場に挑む~大連・瀋陽リポート~new

中国市場に挑む~大連・瀋陽リポート~
巨大な中国市場に挑戦する日系企業と 成長を続ける中国企業の現状を紹介。

連載 おとなの養生訓 new

おとなの養生訓
第172回は「グラッパ」。イタリアの 食後酒で、フルーティーでさわやかな 香りとすっきりした後味が特徴です。

連載 深掘り

深掘り
地域発展には欠かせない、新技術と それを発展させたビジネスの創出。 〝勝ち〟にこだわる経営者らの発想や アイデアを紹介します。