ゲルバー部支承更新など
釧路市は、鳥取橋補修の初弾工を近く一般競争公告する。ゲルバー部(桁の継ぎ目)1カ所の支承と伸縮装置を取り換える予定。11月上旬までに入札し、現地での作業は年明けから年度末にかけて進める見通しとなっている。交通量が多い路線だけに通行規制はなるべく短期間に抑える方針だが、全面通行止めも実施する必要がありそうだ。
鉄北幹線通2にある鳥取橋は、橋長200・6m、全幅19m(車道13m、歩道各2・5m、地覆各50cm)で新釧路川をまたぐ7径間のゲルバー橋。車道部分の架設は1957年で、その後道道に移管され、道道釧路鶴居弟子屈線の鉄北大橋が開通した2003年に所管が道から市へ移っている。両側歩道部分の拡幅は69年。
今回は橋脚の真上からずれた位置にある6カ所のゲルバー部と、両端の橋台部分に取り付けられた支承と伸縮装置の更新が中心。設計は17年度にパブリックコンサルタントで進めた。
初年度は、西側(鳥取側)のゲルバー部1カ所の支承と伸縮装置を取り換える。このほど公表した工事情報によると、概算発注金額は9350万円となっている。
事業期間は未定。毎年度1カ所ずつ施工する場合、ゲルバー部だけで6年、6億円弱かかる計算だが、市にはゲルバー橋を補修した実績がないことから、初弾工の様子を見て単年度で複数箇所の施工が可能かを見極める。
下部については、これまでの点検で早期措置以上の対応を求められる判定が出ていないため、この事業で補修するかどうかは1、2年のうちに判断するとしている。