乙部町は2021年度、特別養護老人ホームおとべ荘の移転改築に着工する計画だ。現状の多床室タイプを全室個室のユニットタイプに切り替える。施工期間は2年とし、総事業費は12億円を試算する。基本設計を15日に指名競争で入札し、20年度は4月ごろに実施設計を発注する予定だ。
おとべ荘は乙部町元和[MAP↗]にあり、1980年3月の供用開始。築後約40年が経過し老朽化が進んでいることや、耐震性不足も懸念されていることなどから建て替える。
既存施設はRC造、平屋、延べ1498m²の規模。定員は入所50人とショートステイ4人の計54人で、4人部屋12室、2人部屋1室と、ショートステイ用の2人部屋2室で構成する。
改築に当たっては入所部分を全室個室とし、高齢者が暮らしやすくする。定員は変わらず、10人で1ユニット、計5ユニットで計画。設計はこれからだが、個室になることなどから建物規模は現状の数倍になる見込みだ。
移転先は温泉資源が豊富な緑町を候補とし、温泉を有効活用する考え。
22年度に完成させ、供用開始は23年の6月や9月など、気候的に高齢者の体に負担がかからない時期を設定する予定だ。