漫画「宇宙兄弟」とコラボ 難病治療法の研究費にも
インターステラテクノロジズ(IST、本社・大樹)は6日、観測ロケットMOMO5号機打ち上げに向けたクラウドファンディング(CF)を開始した。目標金額は900万円で、11月30日までインターネットで支援を募る。
同社は2013年に大樹町で設立したロケットベンチャー企業。17年から観測ロケットMOMOの打ち上げ実験を開始し、ことし5月打ち上げの3号機では国内民間企業初の宇宙空間到達を果たした。現在はMOMOの低廉化と人工衛星軌道投入用ロケット「ZERO」の開発を進めている。これまで初号機から4号機までに実施したCFでは合わせて3388人から約8070万円を集めている。
7月打ち上げの4号機にはロケットの商業化を目指してスポンサーの商品などを積んだが、機器のトラブルにより宇宙空間到達には至らなかった。
今回のCFでは漫画「宇宙兄弟」とコラボレーションし、集まった資金は5号機の打ち上げ費と作中に登場する難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療法の研究費を募る基金に充てる。
(北海道建設新聞2019年10月9日付9面より)