上富良野町が町立病院建て替えへ 25年7月完成目指す

2019年10月12日 15時00分

 上富良野町は、スプリンクラーの未設置や老朽化などから、建て替えか大規模改修かで検討していた町立病院について、建て替えの方針を固めた。町は2025年7月の完成を目指しているが、一方で同病院は、厚生労働省が診療実績などから再編・統合が必要と判断した病院に含まれ、厚労省の動向を注視しながら整備概要や着工時期を見極めていく考えだ。

建て替えを決めた町立病院

 町立病院は大町3丁目[MAP↗]に立地し、規模はRC造、2階、延べ3717m²の規模で、1979年12月に完成した。一般病床44床、介護療養型老健28床の計72床で、内科、外科、循環器内科、血液腫瘍外来、肝臓外来、救急科の診療体制にある。

 現在、スプリンクラーが未設置だが、16年の改正消防法施行令の施行によって25年6月30日までにスプリンクラー設置が義務付けられたため、建て替えや大規模改修などを含めた整備手法について協議してきた。

 この結果、町は15年度に実施した調査で、スプリンクラー設置費用に1億4700万円を試算した。建て替えの方が高くなるが、その後の維持管理や費用対効果などを勘案したところ、建て替えが妥当と判断した。

 ただ同病院は、厚労省が再編・統合が必要と判断した病院に選定された。現段階で、具体的な情報が示されておらず不透明な点が多いため、施設規模や病院機能に関して厚労省との調整が必要と判断している。

 同病院では、厚労省の動向を注視しつつ建て替えの計画も進める意向。スプリンクラー設置期限を踏まえて完成時期を25年7月とした場合、一般的な計画として、19年度に基本構想、20年度に基本計画、21年度に基本設計、22年度に実施設計と続き、23年度にも着工というスケジュールを予定している。

(北海道建設新聞2019年10月12日付10面より)


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