休憩型観光施設で町内外からの誘客狙う
清水町は、清水公園の再整備に向けた検討を開始した。町内外からの誘客を狙い休憩型観光施設として整備するもので、このほど阿部一男町長の諮問機関である清水公園再整備検討委員会を設置。2020年1月中旬までに基本構想をまとめ、20年度内の基本、実施設計完了を目指す。着工は21年度となる見通しだ。
町は08年12月に清水公園活性化プロジェクトを設置。観光施設への再整備を検討してきたが、予算確保などを理由に具体化されずにいた。
しかし、阿部町長が17年8月の各団体との懇談会において町外客を呼び込む「休憩型観光施設」として再整備することをあらためて表明。その後は庁内で協議を進めていた。18年度には計画に先行し、1600万円を投じ公園内のトイレ改修も実施している。
同公園[MAP↗]は1979年に開設。道東道十勝清水ICから町市街地に通じる274号沿いの清水第3線56の1に位置する。
再整備の対象となるのは、全41・51haの敷地のうち国道を挟んで南側のエリア。清流観光が運営するカフェダイニング「サルビア」の赤い屋根がランドマークとなっており、主な既存施設にはパークゴルフクラブハウス(W造、平屋、延べ102m²、95年完成)、バーベキューハウス(W造、平屋、延べ36m²、92年完成)、ボート管理棟(W造、平屋、延べ19m²、94年完成)などがある。
検討委員会は、町長が委嘱した各業界団体などからの8人と、公募した1人を加えた9人で組織。清水町建設業協会からは池戸土建(本社・清水)の池戸励社長ら2人が参加しており、KITABA(同・札幌)の神長敬社長がアドバイザーを務める。
現地視察した8日の初会合を含め計5回の協議を予定。整備の方向性や必要な機能などを議論し、20年1月中旬までに最終的な基本構想をまとめる。20年度に基本設計と実施設計を進め、21年度の工事発注と着工を目指す方針だ。
商工観光課の斉木良博課長は「子育て世代など幅広い方に楽しんでもらえるように基本構想を固めていきたい」と話している。