カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致を進めている苫小牧商工会議所は11日、苫小牧市役所を訪れ、国に提出する区域整備計画認定申請に向けて必要予算の早急な確保を求める要望書を岩倉博文苫小牧市長に手渡した。
要望書では、具体的なIR施設の概要や効果、インフラ整備等に関する経費を明らかにし、市民がIRを正しく理解する環境を整え、ギャンブル依存症や環境問題などにしっかり対策を講じることを求めている。
懇談会終了後、岩倉市長は「要望書を真摯(しんし)に受け止め、経済界の思いを背負って動いていきたい。機運が高まってきた中での要望で非常に心強い」と述べた。宮本知治会頭は「時期が煮詰まってきたこと、MAプラットフォームの苫小牧市植苗地区での事業拡大の発表もあったことから、今しっかりと要望活動しなければ」と、このタイミングでの要望活動の理由を語った。
市は、28日開会予定の臨時市議会に、IR誘致も見据えた市の国際リゾート構想がある植苗地区の環境影響調査等IR関連予算を補正提案する見通しだ。
(北海道建設新聞2019年10月12日付4面より)