自動車からの給電 被災時も屋内から安全に再開
エネルギーコンサルタントのあかりみらい(本社・札幌)は、災害時の停電対策で自動車から給電する際に使う制御装置付き非常用コンセント「安心給電キット」を開発し、17日に公開実証実験をした。
実験場所は札幌市東区内にある大進ホームのモデルルーム。屋内外をつなぐように同キットを設置し、ハイブリット自動車の車内コンセントから屋外のキットへつないだ。
屋内側キットのコンセントからパソコン、炊飯器、電気スタンドなどを順次使用し、ドライヤーを稼働させた時点でブザー音とともに制御装置のブレーカー機能が作動して給電を停止。この後、屋内側のリセットボタンを押して給電を再開させた。
通常は自動車から給電して電気が止まった際、屋外に出なければならないため、越智文雄社長は「被災時に雨風が吹き荒れる中、屋内のリセットボタンで給電を再開できる利点は大きい」と話している。
同社はキムラとの業務提携で販売ルートを確保し、全国販売を目指す。24日から東京ビッグサイトなどで始まる東京モーターショーに出展して紹介する予定だ。