仁木町は、5号倶知安余市道路の仮称・仁木IC開通を見据え、新たな拠点づくりを構想している。既存施設の活用を基本路線に農産物やワインなど特産品の物販、ワイナリー巡りを推進する循環バスのパークアンドライド機能などを想定する。今後、庁内で設置場所や機能、スケジュールなどを検討していく。
倶知安余市道路は、後志自動車道の一部として小樽開建が整備する高規格道路。余市IC―倶知安間の延長39・1㌔のうち、仁木町内には仮称・仁木ICと仮称・仁木南ICの2カ所を新設する計画だ。
フルーツ狩りやワイナリー巡りで観光客が集まるものの、町内で特産物を購入できる環境がないことから、仮称・仁木ICの開通に合わせて観光拠点づくりを構想。庁内での検討に着手した。
財政負担を考慮し、新設ではなく既存施設の活用を視野に入れ、候補として「農村公園フルーツパークにき」が挙がっている。町の担当者は「具体的な検討はこれからだが、町が通過点でなく目的地となるよう、しっかり議論していきたい」と話している。