参加資格はグループ対象
東神楽町は、24日にも複合施設建設実施設計を一般競争公告し、11月下旬に入札する考えだ。複数で構成する設計グループを対象とし、過去10年以内に建築設計競技で最優秀に選ばれ、その施設を設計した実績を有する者や、旭川市内、東神楽町内の建築設計業者を含めることなどを要件とする方針だ。
町内に点在し、老朽化や耐震基準を満たさず、安全面に課題のある公共施設を個別に整備せず、南1条西1丁目[MAP↗]の現庁舎敷地内に集約した複合施設を建設する。
規模はRC一部S造、平屋、延べ6400m²程度で、役場庁舎や診療所、文化ホールなどで構成。総事業費は約40億円を見込む。東神楽町出身の建築家・藤本壮介氏が代表を務める藤本壮介建築設計事務所が基本設計を進めている。
基本設計を12月までに取りまとめる予定で、2020年1月から実施設計に入る方針。より精度の高い基本設計とするため、実施設計業者には基本設計への協力を求める。
入札参加資格は、複数による設計グループとし、基本設計時の公告と同様、過去10年以内に国や地方公共団体が実施した建築設計競技で最優秀に選ばれ、その施設を設計した実績が必要とする。
加えて、東神楽町の気候風土をより設計に反映させるため旭川市、東神楽町内の建築設計業者を含めることとし、設計を進める上で外構の要素も大きいことから、街区公園など外構設計の実績も求める。また、多くの設計業者に参加してもらえるよう郵便入札とする方針だ。
実施設計は20年3月末までに仕上げたい考えだが、進捗(しんちょく)状況によっては年度をまたぐ可能性もあり、具体的な着工時期はまだ見えない状況だ。
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