札幌駅南口北4西3準備組合が再開発ビル基本設計を日本設計に依頼へ

2019年10月26日 07時00分

 札幌駅南口北4西3地区市街地再開発準備組合は、札幌市中央区にある北4西3街区の一帯で計画する再開発ビルの基本設計を日本設計に依頼する方針を決めた。来週にも契約を結ぶ見通し。ヨドバシカメラの店舗やホテル、オフィスなどが入る高層複合ビルをイメージしており、2021年度以降の事業化に向けて施設概要を固める。

 23日に札幌市内で開いた理事会で設計者を選定した。環境アセスメントを2年程度かけて進めることや、今後のスケジュール確認を申し合わせた。次回会合は11月を予定する。複数の関係者によると、基本設計後の実施設計も日本設計が担当する見込み。

 再開発準備組合は、ヨドバシホールディングス(HD)や北海道建設会館、平和不動産、交洋不動産など法人、個人合わせた地権者16者で構成する。理事長はヨドバシHDの藤沢昭和社長。ことし5月の設立から、月1回程度のペースで札幌や東京で理事会を開き、事業コンサルタントの選定など協議を重ねている。

 再開発ビルは、北4西3街区の5ビルとヨドバシHDが保有する旧札幌西武跡地を活用し、街区の中通を廃止して、低層の基壇部と高層部からなる一体的な建物を構想する。地権者からは店舗やホテル、オフィス、劇場、商業施設といった意見が挙がっており、事業性を踏まえ協議を本格化していく。

 施設設計と並行して開発計画作りも進め、21年度には事業化の前提となる都市計画決定を目指す。30年の北海道新幹線札幌延伸、冬季五輪招致までに、地区の再開発実現を見据えている。

 札幌市は市営地下鉄南北線さっぽろ駅のホーム増設を計画する。外国人観光客の増加による混雑緩和に向け27年度の供用を目指す。新ホームは東側で北4西3街区に接するため、計画次第では連動した周辺開発に期待が高まる。

(北海道建設新聞2019年10月25日付1面より)

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