計測エリア拡大 地上部やイオンモール内など追加
札幌市は23日、ICTを活用したまちづくりの実証事業「さっぽろ健幸ポイントプロジェクト」を12月から2020年2月末まで展開すると発表した。ICTを活用し、歩行数を電子マネーに還元することで健康増進を図り、データをまちづくりに活用する試み。実証参加者1000人を11月11日まで募集する。
運営は市、日建設計総合研究所、つくばウエルネスリサーチなどでつくる、スマートウェルネスシティ協議会。内閣府や国土交通省の補助を受けた18年に続く実証実験で、ことしはイオン北海道(本社・札幌)が協力する。
スマートフォンを使って参加者の歩行数を計測し、歩数や体重変化、店舗利用などに応じて発生したポイントを、電子マネーに還元することで歩行を促す取り組み。取得したデータはまちづくりや行動分析に活用する。
ことしは昨年の都心地下街から計測エリアを拡大。都心の地上部やイオンモール札幌平岡店内などを追加することを想定している。屋外は衛星を使って位置把握し、地下街やモール内はセンサーで歩行数や移動経路を補足する。実証期間は12月1日から20年2月29日まで。
ポイントの還元先はイオン系列で利用可能な「電子マネーWAON」に変更。イオン店舗利用の場合もポイントが得られるようにした。集めたポイントは1ポイント1円に換算し、最大8000ポイントを獲得できる。
20歳以上で市内在住者が参加条件。スマホとWAONカードも必要になる。
問い合わせは同協議会、フリーダイヤル(0120)771015まで。
(北海道建設新聞2019年10月24日付12面より)