釧根で輝く女性たち

 女性の社会進出が叫ばれて久しいが、過酷な自然環境下で力仕事を伴うことが多い建設関連産業は、いまだ男性中心の職場から脱しきれていないのも事実。それでも以前に比べれば現場への女性専用トイレや更衣室設置などが進み、受け入れ環境は整いつつある。

 釧根管内で活躍する女性技術者・技能者たちに、この道に入ったきっかけや会社の対応、要望などを聞いた。

釧根で輝く女性たち(4) 郡土木コンサル 西内美緒さん

2019年11月14日 18時00分

測量士補の資格取得目指して

 釧路工高土木科2年生のときに参加した現場見学会で、郡土木コンサルタント(本社・釧路市、郡冨士男社長)の社員がドローンを飛ばしているのを見たのがコンサルタント業務に興味を持つきっかけだったという西内美緒さん。就職活動時に同社を紹介してもらい、職種などを調べると、自分は設計・測量といったコンサル業務が向いていると感じ、入社を決意。今春、技術部技術課に配属された。

西内美緒さん

 同社で現場に出る技術者として女性を採用するのは初めて。入社後のプロセスとして測量の作業や流れを理解するために先輩や同期と共にこれまでに20―30カ所の現場を回った。

 「山中の現場はつらかったけど楽しかった。新しいことを知るのも楽しいし、高校で習ったことのレベルアップ版を学ぶのも楽しい」と、楽しみながらも日々研さんに励む毎日だ。

 現場では、力仕事を男性社員が担ってくれることが多く、女性だから仕方がないと思う半面、「自分ができることはしっかりやろう」と、自らの立場を考えて行動するよう心掛けているという。

 また、入社のきっかけとなったドローン操縦も最近体験した。飛行計画の作成や取得データから図面を起こす作業の補助にも取り組んでおり、充実した日々を送る。

 今後の目標は、1人で現場に出られるようになることと、測量士補の資格取得で、「早く現場を任せてもらえるようになりたい」と意気込む。

 これから建設業を目指す女性に向けては「学生のときに思っていたより仕事は楽しい。体を動かす・外にいるイメージがあったが頭を使うことの方が多い」と、イメージと実際の仕事は違うとし、「郡土木コンサルタントをお勧めします」と笑顔を見せた。

 清水慎吾専務は、西内さんについて「仕事にも積極的に取り組んでいるから成長が早いと思う」と評価。その上で「私たちの仕事は管理技術者にならないと本当の意味でのつらさや面白さは分からない。いずれはなってもらいたい」と期待を寄せる。

 プライベートでは無類のサッカー好きが高じ、平日の終業後や休日に小学校でサッカークラブの指導に当たっているそうで、仕事とプライベート両方に全力で取り組んでいる。

取材メモ

 「仕事中に怒られることが全くないので、もう少し、叱ってくれても自分としては構わない。より良くなると思う」と、体育会系の気質をのぞかせる西内さん。父親が市内の解体業者に勤務しており、2世代にわたり建設業に従事する。

 西内美緒さん(にしうち・みお)2001年1月10日、釧路市生まれ、釧路工高土木科卒。

(北海道建設新聞2019年10月28日付7面より)


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