帯広市とよつ葉乳業(本社・札幌)は10月31日、市庁舎で2020年2月のオープンを目指す市新総合体育館[MAP↗]のネーミングライツ契約に調印し、愛称を「よつ葉アリーナ十勝」とすると発表した。約30年間の長期契約で、米沢則寿市長と有田真社長が契約書に署名。愛称を通じ、新総合体育館が長く地域に愛されることを願った。
愛称には「十勝」か「帯広」を入れることが条件で、同社は「全国や世界に十勝の名前を発信したい」と「十勝」を採用。また、地域の基幹産業である酪農や乳業を身近に感じてもらうため、十勝で生まれた乳業会社として、企業名の「よつ葉」を組み合わせた。金額は年間750万円(税抜き)、契約期間は20年1月―50年3月の30年3カ月となっている。
同社は牛乳の良さを生かして人々の幸せと健康に貢献することを経営理念にしており、有田社長は「牛乳の会社とスポーツ施設は健康が共通点」と強調。「出発点の十勝に長く根を下ろし、これからも十勝の方々にかわいがってほしい」と長期契約を決めた。
米沢市長は「新総合体育館は全国レベルのスポーツやコンサートで活用できる施設。よつ葉乳業と連携し、スポーツと食で帯広の魅力を発信できるのは心強い」と期待。9月に完結した十勝が舞台のNHK連続テレビ小説「なつぞら」にも、同社をモデルにしたとされる乳業会社が登場していることから「このタイミングに縁を感じる」と話した。
(北海道建設新聞2019年11月6日付7面より)