伐開に1台5役のICT油圧ショベルを導入 山口重機

2019年11月08日 09時00分

見通し悪い場所も一目で確認

 山口重機(本社・帯広)では、掘削や木材切断といった機能を持つ林業機械「フェラーバンチャ」を取り付けたICT油圧ショベルの伐開工事への導入を進めている。伐開や除根はICT活用工事の対象外だが、同社では作業効率化や河道掘削にも生かそうと改造を試みた。協力した日本キャタピラーによると同様の取り組みは全国でも初めてだという。

改造したICT建機が伐開現場で活躍

 山口重機の山口倫生統括部長は「キャビンより高い位置まで生い茂った現場もあり、オペレーターが降りて伐開箇所の目印を探さなければならなかった。暑い時期だとスズメバチのリスクもある。効率化につながれば」と期待している。

 取り付けたフェラーバンチャは松本システムエンジニアリング(本社・福岡県篠栗町)のザウルスロボで、掘削や木材の切断、抜根、運搬など1台5役をこなす。格納式の刃物を装備しているため立ち木の伐倒も可能。今回はICT施工に対応したキャタピラー製油圧ショベルCAT320に装着した。日本キャタピラー北海道支社の関沢宏征主任は「システム面の改造部分が多く苦労したが、人材不足のこれからの時代は特に重宝するだろう」とみている。

 同機は現在、拓殖工業(本社・広尾)が施工する帯広開建発注の十勝川維持十勝川伐開ほかで稼働中。車内のモニターには提供された座標を基に作製した地図を表示し、伐開箇所が一目で分かる。現場では立ち木や集積した木材を切断し撤去する作業を次々とこなしており、現場代理人の長崎秀一次長によると「伐開箇所の目印を付ける必要がなく、切ってはいけない木も一目瞭然なので仕事が早い」という。

 山口重機のオペレーターである丸山正勝さんも「初めて乗ったが、アタッチメントを変えず1台でいろいろこなせるのは便利。見通しの悪い所も座標があればやりやすい」と使い勝手の良さを実感している。


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