トコロチャシ跡対象に遺跡群整備を計画 北見市

2019年11月13日 14時00分

 北見市は、史跡常呂遺跡トコロチャシ跡遺跡群を中心とした整備を計画している。遺跡の保護を重点に置き、一般市民らが見学できるような園路や案内・説明板のほか、住居1棟の復元的展示などを構想。現在は基本設計を進めており、2020年度に実施設計をまとめ、21年度から施工する見通し。総事業費には約4億円を見込み、24年度までに工事を含む基礎的な整備を終えたい考えだ。

 史跡常呂遺跡は、サロマ湖沿岸から常呂川沿岸に広がる国指定史跡。擦文時代などの復元竪穴住居などがある、ところ遺跡の森は1992―93年度に整備済み。

 今回の計画では主に、オホーツク文化期(8・9世紀ごろ)やアイヌ文化期(17・18世紀)の遺構があるトコロチャシ跡遺跡群[MAP↗]を対象としている。

 約1㌔の園路、案内・説明板、ベンチ、あずまやなどに加え、オホーツク文化期の住居1棟、アイヌ民族のとりでとされる柵列(チャシ)の復元的展示の整備を計画。埋蔵文化財を毀損(きそん)しないよう工事箇所には盛り土を施す。

 歴史環境計画研究所が取り組んでいる基本設計は19年度中に完了する予定。20年度の実施設計はプロポーザルで業者を選定する見込みだ。

(北海道建設新聞2019年11月12日付7面より)


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