各町がバス転換へ向けてJRと協議へ
日高管内7町の町長で構成する日高町村会は12日、新ひだか町公民館で臨時会議を開催した。不通が続くJR日高線について協議したが、浦河町を除く6町がバス転換を支持し、多数決でバス路線を整備するためJRとの協議に入ることを決定した。
鵡川―様似間をつなぐJR日高線は、災害により2015年から不通になっている。沿線自治体住民の交通手段を確保するため、これまで意見交換を重ねてきた。
9月の前回会議では7町のうち、様似町をはじめとする5町が全面バス転換、浦河町と日高町が鉄路存続を支持し意見が対立。様似町長である坂下一幸町村会長は当時、次回臨時会議では多数決での方針決定も視野に入れるとの考えを示していた。
会議は非公開で、町長らの他に柏木文彦日高振興局長やJR北海道の担当者らが参加した。
会議後、坂下会長は浦河町以外の6町がバス転換の意見を示したことを明らかにした。これにより、各町がバス転換へ向けてJRとの協議に入ることを決定した。町村会からJR北海道への要望として、長距離路線(えりも―苫小牧)の整備などを挙げ、より住民の利便性向上を目指していく。
年度末をめどにそれぞれの町がJRとの協議を進め、合意に向かいたいとした。
(北海道建設新聞2019年11月13日付4面より)