冬季五輪フィギュアスケート会場の変更を検討 札幌市

2019年11月29日 10時00分

客席確保に向け人気競技を大型施設に

 札幌市が2030年招致を目指す冬季五輪・パラリンピックのスケート競技で、会場の入れ替えを検討していることが27日、分かった。

 多くの来場が期待される人気競技を大型施設に移す方向で、人気のあるフィギュアスケートは東区のスポーツ交流施設(つどーむ)へ変更する考え。つどーむの客席は仮設で増設するが、アイスリンク設置のため、施設の一部改修も検討する。

 見直し中の開催概要計画では、つどーむで男子アイスホッケーとパラアイスホッケー、南区の真駒内セキスイハイムアイスアリーナでフィギュアとショートトラックを開く予定だった。

 検討案では、つどーむをフィギュア、ショートトラックの会場とし、男子ホッケーとパラホッケーは札幌ドーム周辺に建て替えを計画する新月寒体育館に移行。新月寒体育館で予定していた女子アイスホッケーは真駒内アリーナに変更する考えだ。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、既存施設を最大限活用しコストを削減した開催計画を求めている。市はこれを踏まえ計画の見直しを進めていた。

 予定していた真駒内アリーナの建て替えが難しい状況のため、人気の高いフィギュアを約1・1haと広いアリーナのあるつどーむに移し、仮設で1万席以上の客席数確保を検討する。

 つどーむはS一部SRC造2階、延べ1万8883m²の全天候型スポーツ施設。リンクとしての実績がなく、施設改修が必要になる可能性があるが、真駒内の建て替えに比べ施設整備費は大幅な削減が見込める。

 女子ホッケーの客席数はIOCの旧基準を参考に、真駒内アリーナの固定席約6000席で対応できるとみている。

 人気の高い男子ホッケーは女子ホッケー以上の客席確保が必要と見込まれるが、新月寒体育館の設計はこれからで、対応の余地があると判断した。

(北海道建設新聞2019年11月28日付12面より)

北海道建設新聞2019年11月28日付12面では、男子ホッケーとパラホッケーが移行を検討する新月寒体育館に関する記事も掲載しています。


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