北海道新幹線渡島トンネル上二股工区を施工する、清水建設・岩倉建設・新谷建設・高橋組共同体は22日、八雲町内の仮設ヤードで安全祈願を行った。発注者や工事関係者、来賓ら約100人が出席し、無事故無災害での完工を祈った。
同トンネルは延長3万2675mで、完成後は国内最長の山岳トンネルとなる見通し。上二股工区は新函館北斗駅側から6番目の工区となる。
神事では鉄道建設・運輸施設整備支援機構北海道新幹線建設局の依田淳一局長ら5人がカマ、冨原亮道議ら7人がクワ、清水建設の山中庸彦専務執行役員、岩倉建設の鈴木泰至社長、新谷建設の新谷龍一郎社長、高橋組の高橋則行社長の4人がスキを入れ、参列者が玉串をささげた。

スキを入れる施工関係者
依田局長はトンネル全39工区のうち36工区が契約済み、全体の3分の2が着工したことを報告。「厚沢部と八雲を結ぶ懸け橋となるよう進めたい。地元の協力と理解を」と述べた。
渡島総合局の佐々木徹局長は「東京五輪などこれまで以上に道南へ来てもらう大きなチャンス。このような機会を捉えながら札幌までの早期整備に取り組みたい」と意欲を見せた。
施工者を代表し、山中専務執行役員は「6年を越える長丁場。無事故・無災害に努め、品質の高い工事に全力を尽くす」と誓った。