倶知安町は27日に開いた観光振興計画・観光地マスタープラン策定検討会で、リゾート開発が進むひらふエリアについて、エリア全体のベッド数に上限を設け、規制・調整する考えを示した。
町の調査では、同エリアのベッド数は現在1万4000床。明らかになっている開発計画やスキー場のリフト輸送能力から算出される利用者数に基づき、ベッド数の上限を設定し調整する。
規制については、同エリアが準都市計画区域であることから、建ぺい率を見直すことで建物規模を抑えることを検討。さらに学識経験者や建築士などで構成する第三者委員会を設け、開発に関する審査を視野に入れる。
町による規制には限度があるものの、一定の効果があるとみている。
マスタープランは2020―31年度を事業期間とし、20年2月までに策定する予定。プランにはベッド数の上限設定について盛り込むが、規制や調整の手法に関しては20年度に検討を進めるもようだ。