道産学官研究フォーラムがMaaS研究会設立

2019年12月05日 10時00分

13日に北大でシンポ

 北海道産学官研究フォーラム(理事長・三上隆北大名誉教授)は、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の関心が高まっていることを受け、産学官で構成する研究会を設立する方針だ。足掛かりとして13日午後2時から北大学術交流会館でシンポジウムを開き、MaaSがもたらす北海道の未来について考える。

 MaaSは、さまざまな交通手段をICTの活用などで最適化し、個人にとって最良の「移動」手段を提供する交通体系を示す概念。

 人口が過密化する大都市では交通渋滞緩和や環境対策、人口減少にあえぐ地方では維持が難しくなる公共交通に変わる移動手段の確保策として注目されている。

 同フォーラム事務局では「将来的には自動運転技術やコンパクトモビリティ(超小型の移動手段)との融合で、人口減少に悩む地方の足を確保し、地域活性化の手段になる可能性がある」と強調する。

 道内でもモデル的な取り組みがスタートしていることを受け、近く北大大学院の岸邦宏准教授を中心に、産学官でMaaSを研究する場を立ち上げる。

 設立のキックオフイベントとなるシンポジウムは、MaaSや交通体系の変革について多数の著書を持つ、計量計画研究所の牧村和彦研究本部企画戦略部長が基調講演する。

 岸准教授を司会に、道内でMaaSプロジェクトに関わる未来シェアの会長を務める中島秀之札幌市立大学長、十勝バスの野村文吾社長らを交え、北海道の未来を展望する。

 同フォーラムでは、シンポジウムの参加者を募集している。

(北海道建設新聞2019年12月4日付1面より)


関連キーワード: ICT さっぽろ圏 地域交通

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 北海道水替事業協同組合
  • 川崎建設
  • 東宏

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (2,968)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,342)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,303)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,242)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (871)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。