ウポポイの主要施設がほぼ完成 資料展示へ準備

2019年12月24日 12時00分

開発局が施設内部を公開

 2020年4月の開業を控えた民族共生象徴空間(ウポポイ)[MAP↗]で、国立アイヌ民族博物館など主要施設がほぼ完成した。ポロト湖周辺に溶け込むようにデザインされた各施設では、内装や展示プログラムの準備が進められている。

 北海道開発局は19日、アイヌ文化復興拠点となる施設の内部を公開。内閣官房アイヌ総合政策室と文化庁、アイヌ民族文化財団の各担当者らが施設や体験プログラム、展示内容などを説明した。

 中核施設となる国立アイヌ民族博物館はS造、3階、延べ8600m²で、2階に基本展示室と特別展示室を設けた。基本展示室では言語や歴史、暮らし、仕事、信仰、交流の6つのテーマで、伝統的な衣類など700点以上の資料を展示するほか、アイヌ語の音声ガイダンスでも説明する。特別展示室は2カ月ごとに展示内容を変え、9月には海外の資料を展示する予定だ。資料は津波など自然災害から守るため、全て2階に集めた。

博物館の歴史展示ではアイヌ史に関係する樺太アイヌの移住など重要な年号が記されている

 年内に完成予定の体験交流ホールはS造、2階、延べ1667m²で、536人を収容。ポロト湖畔を借景するステージ上では、古式舞踊やムックリなどの演奏を披露する。借景窓を閉じるとプロジェクションマッピングを演出できる。

古式舞踊やムックリなどの演奏が披露される体験交流ホール

 博物館設立準備室の佐々木史郎主幹は「存在感のある博物館になった。基本展示も常にリニューアルを繰り返し、公園と施設の両方でウポポイを楽しんでもらいたい」と話した。

 16日に修学旅行など学校関係の予約が始まった。アイヌ民族文化財団によると、すでに250校ほどの予約が入っているという。(苫小牧)

(北海道建設新聞2019年12月23日付9面より)


関連キーワード: アイヌ文化 文化施設 胆振 観光

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 古垣建設
  • 川崎建設
  • web企画

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想...
2021年01月13日 (4,164)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (2,132)
大手ゼネコン4社21年3月期決算 全社減収減益...
2021年05月19日 (1,492)
大成が542億円で首位 20年度ゼネコン道内受注高...
2021年05月11日 (1,198)
全社減収も鹿島は増益 大手ゼネコン4社の21年3月...
2021年02月17日 (1,049)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 分譲マンション
老朽化の行方
new

札幌市内に建設された分譲マンションが続々と老朽化している。住まいの行く末はどうあるべきか。再生への道を探る。

連載 おとなの養生訓new

おとなの養生訓
第209回は「糖分の中毒性」。脳のエネルギー源となる糖分。過剰摂取に注意し食生活の見直しを。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第9回「意外に低い葉っぱの彩度」あざやかに見えても測ってみると落ち着いた色をしています。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第8回「コロナ禍とテレワーク」ウェブ会議にも対面コミュニケーションにも、それぞれのメリットがあります。