IR誘致の判断プロセスに不満 苫小牧市長、知事と面談

2019年12月24日 14時00分

 岩倉博文苫小牧市長は23日、道がカジノを含む統合型リゾート(IR)の今回の申請を見送ると表明してから初めて、道庁本庁舎を訪れ、鈴木直道知事と面談した。岩倉市長は、道が環境影響評価の考えを示した時期について「あまりにもぎりぎりのタイミングだった」と判断プロセスに不満をあらわにした。

IR誘致見送りに対して意見を述べる岩倉市長(右)

 IRの誘致を巡っては、鈴木知事が候補地である苫小牧市植苗地区の環境評価が区域整備計画の申請期間である2021年7月末に間に合わないことを考慮し、申請を見送ると表明。一方で、IRの経済効果が大きいことから、今後の誘致も見据えて準備を続けるとしている。

 鈴木知事は、環境影響評価の状況次第で着工できない可能性があったことから「大きなリスクを抱えたまま誘致に挑戦することは、多くの人の理解を得ることができない」と誘致を見送った理由を説明。「IRは北海道のピンチをチャンスに変える原動力」との認識を示し、今後も誘致に向けて取り組むことを強調した。

 岩倉市長は「突然のように、終盤で環境アセスメントの考えを示した」と進め方に不満を隠さなかった。「道と連携しながら状況を見守るが、正直言って7年後、投資意向を持っている事業者は無理だろう」と民間事業者の関心が今後も続く見通しがないと訴えた。

(北海道建設新聞2019年12月24日付1面より)


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