23年4月のリニューアルオープンを目指す
新十津川町は、ふるさと公園再整備計画の概要案をまとめた。観光振興計画に基づいたもので、再整備により公園機能を充実させ、町外からの集客増による地域経済の発展を目指す。2019年度内に基本計画を策定する予定で、20年度から実施設計に着手し、23年4月のリニューアルオープンを目指している。概算総事業費は5億円程度を見込んでいる。
総進にあるふるさと公園[MAP↗]は、1990年に開設した約50haの敷地に野球場や温水プール、イベント広場、キャンプ場、民間経営の宿泊施設などを集約した町の観光拠点。これまで個別で施設の改修や道路の整備などに取り組んできたが、機能増強などの大規模改修は今回が初めて。
案によると、子どもがわくわくできて、大人がのんびりできる公園をテーマに「遊び・PR」「安全・誘導」「快適・清潔」の3つのコンセプトを設定。これに沿って、これまであまり利用されていなかった約8―9haのエリアを①メインエリア②わくわくエリア③眺望エリア④キャンプエリア⑤自然エリア―の5つに分け整備する。
メインエリアでは公園の顔として、水遊び場やその周囲に休憩施設を設置するほか、既存トイレを解体し、授乳やおむつ替えも可能になる新たなトイレの新設などに取り組む。
わくわくエリアではドーム型遊具や滑り台などの子どもたちが楽しめる遊具を設置するほか、保護者が快適に見守れるようベンチを設置する。
眺望エリアでは眺望デッキを新設し、キャンプエリアはオートキャンプ場化やトイレ、炊事場などの改修を計画している。自然エリアは大規模な整備はせず、植樹エリアの適正管理を継続する考え。また、エリア共通として、整備ゾーンをつなぐ遊歩道や街路灯、手洗い、水飲み設備の整備、看板、サインの整備、樹木の植栽、Wi―Fiの整備を盛り込んだ。
22日まで募集しているパブリックコメントを踏まえ、2月中に再整備基本計画を策定する予定。現在の段階では、眺望エリアとキャンプエリアは20年度に実施設計、21年度に整備を進め、メインエリアとわくわくエリアは21年度に実施設計、22年度に整備する予定。リニューアルオープンは23年4月29日を見込む。
(北海道建設新聞2020年1月8日付14面より)