ICTで林内を「見える化」 BREAKTHROUGH

2020年02月12日 09時00分

作業者同士が情報共有できる林業向けシステムを提案

 林業向けシステム・アプリ開発のBREAKTHROUGH(本社・札幌、ブレイクスルー)は、作業者同士が情報共有できるICTプラットフォーム「soko―co FOREST」を提案している。タブレットかスマートフォン、GPSと専用の通信機を重機に搭載。携帯電波の通信圏外でもタブレットにより互いの位置情報共有とメッセージの送受信が可能で、作業効率化と労災防止に寄与する。

 トランシーバーで作業者同士が連絡を取り合う場合、音声では正確な現在地の伝達などに限界があった。林業は携帯電波の通信圏外で作業をすることが多く、事故が起きても他の作業者が気が付きにくい場合がある。

 同社は林業とITを掛け合わせることで、こうした課題の解消に貢献しようと考え、2019年に開発した。

作業の効率化と労災防止につながる

 専用の通信機の範囲内で位置情報の共有やメッセージの送受信などができる。近接時の最大接続数は10台。見通しのよい平地の場合、500m圏内で通信が可能だ。

 林業者に役立つさまざまな機能を搭載。路網崩壊やUターン可能場所、土場といった場所の情報をアイコンで登録することで、グループ内で共有できる。危険な範囲に接近すると、距離に応じて「危険」「警告」「注意」の文字が画面上に表示され、アラートが鳴り事故防止に役立つ。

 作業者の位置情報を地図上に表示し、行動軌跡も記録できる。互いの位置を把握することで車両運用の効率化などにつながる。

 林班・小班マップデータを地理院地図上に重ねてレイヤー表示できる。

 英語とベトナム語にも対応。ユーザーに応じたカスタムをして提供する。導入企業からは林内の見える化につながると好評だという。

 また、人工知能(AI)で丸太の本数を認識できるアプリを開発中で、soko―co FORESTへの横展開を検討。通信機の改良も進める。

 北原健太郎社長は「林業者の声を聞きながら機能を追加しているのが強み。今後も役立つものを提供したい」と話している。

(2020年2月8日付3面より)


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