日高自動車道大狩部トンネルの貫通式が10日、新冠町内の現地で開かれた。施工する鹿島・宮坂建設工業共同体が主催。発注者の室蘭開建や地元自治体などを合わせ約170人が集まり、無事貫通を祝った。
浦河町までの延伸を目指す、日高自動車道整備の一環。現在の終点である厚賀ICから続く大狩部地区に、延長2151mのトンネルを建設している。工期は2021年3月26日までで、請負額は94億1908万円。
式典の冒頭、室蘭開建苫小牧道路事務所の阿部剛所長が掘削開始を合図。掘削機が稼働し、最後の土砂を取り払う映像が流れた。
阿部所長は関係各社への謝意を述べ「工事を無事故無災害で終えられることを祈念する」とあいさつ。来賓の鳴海修司新冠町長は「日高道の整備は地域にとって極めて重要な課題。貫通式は今後の整備促進に大きな希望」と話した。
続いて、鳴海町長、浦河労基署の高木俊介署長らが鏡開きし、乾杯。宮坂建設工業の金田幸一副社長兼札幌支社長の発声で万歳三唱し、喜びを分かち合った。
(北海道建設新聞2020年2月13日付11面より)