JR北海道は本社ビル(札幌市中央区北11条西15丁目1の1)の隣接地[MAP↗]に業務ビルを新築する計画を断念した。経営再建中に大型投資をして新ビルを建てることに社外からの批判が強かったため。13日の記者会見で島田修社長が発表した。具体的な内容は明かせないとした上で「当社としては合理的な計画と考えていたが、予想を上回る批判があった」と述べた。
昨年10月に公表した計画では、時間貸し駐車場にしている本社西隣の敷地にビルを建て、JR札幌駅西隣にある老朽化した業務ビルの設備を集約。空いたビルを解体して再開発し、新たな収入につなげる構想だった。現ビルは築40年で、北海道新幹線札幌開業に伴う新たな設備スペースも必要となる。
島田社長は「老朽化した建物はいつまでも使い続けられない。建て替え・移転を諦めたわけではない」とし、時期をあらためて別の候補地を探す考えを明らかにした。
(北海道建設新聞2020年2月14日付2面より)