旧日本郵船小樽支店改修事業費を2.6億円増額 小樽市

2020年02月16日 10時00分

7月上旬着工へ

 小樽市は、重要文化財旧日本郵船小樽支店大規模改修に設定していた継続費の年割り額と期間を変更する。総事業費は2億5880万円増の8億6346万8000円、事業期間は2年延長して2018―23年度とした。工期は変わらず36カ月。7月上旬に着工したい考えだ。

 色内3丁目7の8にある旧日本郵船小樽支店[MAP↗]は、1906(明治39)年に完成した近世ヨーロッパ復興様式の純石造建築物。規模は2階建て、延べ964m²。

 長期保存に向けて、引張補強材(アラミドロッド)を用いた工法と水平ブレース設置で耐震性を確保するほか、トラス構造の屋根を全面ふき替え、外壁の擬石張り替え、天井・内壁のクロスを更新する。実施設計は文化財建造物保存技術協会が担当した。

 参加者の辞退で入札を2度中止し、参加を申請していた業者へのヒアリングを基に設計内容を見直した。屋根の一部を覆う仮設工法を水漏れ防止のために全面を覆う工法に変更したことや、原材料費の見直し、労務単価変更に伴う人件費増加などで総事業費を増額した。

 年度別の設定額は18年度が1740万円、19年度が1億4684万6000円で変更はないが、20年度が2277万円、21年度が2億9580万4000円に変更。22年度に2億8661万9000円、23年度に9402万9000円をそれぞれ追加した。

(北海道建設新聞2020年2月14日付11面より)


関連キーワード: 後志 歴史的建造物 耐震化

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