道銀ビジネスコンテストで
2019年12月に札幌市で開かれた「X―Tech(クロステック) Innovation2019」北海道地区のプレゼンテーションに出場した「岩見沢農業高校×空知建設業協会」に地方創生特別賞が贈られた。主催した北海道銀行の担当者らが20日、同高を訪れ、生徒たちに受賞プレートを手渡した。
「X―Tech Innovation」は、ICT活用による、各業界・業種を横断する新しいサービスを広く募集するビジネスコンテスト。通常はベンチャー企業などの出場が多いが、今回、空知建協と協定を結び、連携授業でICT工法と従来工法の違いについて研究した岩見沢農高農業土木工学科の開発土木専攻班も応募し、書類による1次選考、面談による2次選考を通過し、特別に発表する機会が設けられた。
プレゼンテーションでは、19年度に空知建協と協定を結んで取り組んだ連携授業の内容を説明。従来工法とICT工法の違いを研究し、「ICTのほうが施工時間が短縮され、安全である」といった研究成果を披露した。
道銀の担当者は、地方創生特別賞受賞の理由について、建設業は人手不足などの社会的な問題を抱えている中、今回は企業と高校が取り組む珍しい事例で、さらに、高校生がICTに触れて、課題を身をもって体験したことなどを挙げ、受賞の一番の決め手として、「発表が元気で分かりやすく、内容が参加者に伝わった」と高く評価した。
道銀の大橋俊忠岩見沢支店長は「地域の産業に大きく貢献してくれたし、思いが伝わった。これからもいい勉強をしてほしい」と激励し、地方創生特別賞のプレートを贈った。専攻班で班長を務めた高畠優花さんは「自分たちの活動の意義が再確認できた」と話し、賞金の使い道については「練習用のドローンを買いたい」と笑顔を見せていた。(岩見沢)
(北海道建設新聞2020年2月25日付18面より)