地元有志が春先にも道に提出
有志らで構成する北海道100年記念塔を守る会は、道が解体を決定した百年記念塔の保全を求める署名活動をフェイスブックで展開している。これまでに8000人を超える署名が集まり、春先にも道へ提出する方向だ。
北海道開拓100周年を記念して建てられた百年記念塔は、開設から50年以上が経過。さび片の落下など腐食が進行し、維持管理費が多額になるため、2018年9月に解体を決定。解体後は跡地にモニュメントを設置する予定だ。
同会は18年9月に設立。思い入れを持つ地元有志で構成し、保全に向けた呼び掛けを続けている。
野地秀一会長は「開拓の象徴で、貴重な観光資源。観光振興に有効活用すべきだ」と述べ、「維持管理費を賄えるよう展望台収入やイベント開催、近辺の北海道博物館、開拓の村との相乗効果を狙った利用などを提言したい」との考えを示す。
また、19年12月20日に自民党本部で開かれた北海道総合振興特別委員会で、和田義明衆院議員が本道選出の議員らに保全運動の応援、協力を呼び掛けた。
和田衆議は「地域のシンボルとして27の学校が校歌、校章に採用している」とし、「政府は北海道の歴史をウポポイと縄文遺跡で顕彰。道も血税や寄付で建設した資産を民間と連携しながら、森林公園全体の地域活性化のエンジンとすべきである」と話している。
(北海道建設新聞2020年2月26日付16面より)