道内企業の資材受注・納入に影響 新型コロナウイルスで

2020年03月02日 13時00分

 新型コロナウイルス感染症が建設資材の受注・納入をする道内企業にも影響を及ぼしている。中国全土での新型コロナウイルスの感染拡大と春節の期間延長などで現地部品工場の供給が遅れ、完成品を生産したり出荷できない状態が続く。影響はトイレや洗面化粧台、システムキッチン、換気扇と多岐にわたり、新年度以降の工事に支障を来す懸念が広がっている。

 「製品を確保できるか問い合わせ中だ。同じ規格の製品で統一しなければならないため、別の製品で代えることは難しい」(クリーンリバーの担当者)。

 TOTOは19日時点でシートタイプのウォシュレットと洗面化粧台、システムキッチンの全機種の納品が遅れそうだと公表した。LIXILやパナソニックも水回り品の受注停止などを得意先に伝えている。

 「部品を調達できなく、完成品を作れないと聞いている。商社として参っていて、今はメーカーから流れる情報を施主に的確に伝えて理解を求めている」(札商管材公社の中村弘社長)状況だ。

 キムラ(本社・札幌)は、キッチン周りの設備機器や衛生陶器類の入荷が難しくなってきたという。泉雅暁マーケティング部長は「3月上旬分までは確保しているが、それ以降は未定」と話す。関連して3月4―5日に開催を予定していた北海道ホームビルダーズフェアの中止も決めた。

 エミヤ(本社・札幌)の三神司社長は「メイン商品の照明関連は目立った影響はないが、食洗機や空調設備などは納品が遅れるかもしれないとの連絡がメーカー側から入ってきた」と明かす。

 影響は施工業者にも広がっている。池田煖房工業(本社・札幌)の池田薫社長は「中国の部品が調達しにくくなり、電気温水器などが入ってこなくなっていると聞く」と懸念を示す。

 丸竹竹田組(本社・札幌)の竹田邦治社長は「幼保施設を受注しようとしていたが、納期のめどが立たないことから厳しいと社内で話し合っていたところ。春先の案件に待ったが掛かっている」と現状を話す。

 藤城建設(本社・札幌)は、春完成の戸建て物件に納めるIHクッキングヒーターや食洗機は確保でき、大きな影響は生じていない。しかし、5月以降の状況は見通せておらず、企画開発を担う川内玄太チームリーダーは「営業や現場の担当者が顧客へ状況を丁寧に説明し、急ぐ人を優先して住設機器を納品するといった対応が考えられる」としている。

(北海道建設新聞2020年2月28日付3面より)


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