蘭越中隣の町有地を造成し町有住宅を整備へ

2020年03月04日 15時00分

整備内容検討し長寿命化計画策定 住宅購入事業導入も

 蘭越町は2020年度、21―30年度を期間とする公営住宅等長寿命化計画を策定する。併せて、将来の町有住宅建設地として蘭越中グラウンド[MAP↗]に隣接する町有地6000m²を造成し、公住や子育て支援住宅などの整備を同計画内で固める方針だ。さらに、民間事業者の物件を活用した定住促進住宅購入事業を導入し、次期計画に織り込む。

 21年度が最終年度になる現行の公住等長寿命化計画を見直し、次期計画を1年前倒しして21年度に開始する。

 近年はニセコエリアのリゾート開発が進み、従業員の住宅不足解消のため民間賃貸住宅が町内に増えていることを考慮しつつ、厳しい財政事情を踏まえて、公住をはじめとする町有住宅の整備を検討する。

 次期計画に盛り込む新たな町有住宅の整備予定地はJR蘭越駅の南東、蘭越中グラウンドの隣接地。名称はさくら団地とし、公住のほか、19年度に建設した昆布地区の子育て支援住宅や特定公共賃貸住宅(特公賃)など、さまざまな形態を組み合わせた整備を検討し、定住促進につなげる考え。

 20年度に導入する定住促進住宅購入は、民間企業が建設した2LDK、1棟2戸の共同住宅を完成後に町が買い取る方式。対象事業者はプロポーザルで選定し、特公賃とする方針だ。

 4―5月に公告し、6月の業者決定、年内の完成を予定する。建設地は蘭越の旧町内会館跡の町有地。

 20年度予算案では、住生活基本計画、公住等長寿命化計画策定に400万円、さくら団地造成に3900万円、促進住宅購入に3500万円をそれぞれ計上している。

(北海道建設新聞2020年3月3日付13面より)


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