3日に再開した2020年第1回定例市議会で青山剛室蘭市長は、市公設卸売市場の青果部整備を22年6月までに完了し、市総合体育館の解体は22年度以降速やかに実施する方針を明らかにした。水江一弘氏(市民ネット・むろらん)、金浜元一氏(市政結和)らの代表質問に答えた。
水江氏は、水産部と青果部で構成する市公設地方卸売市場[MAP↗]の建て替えについて、「水産部の移転建て替えは、基本設計が5月までに完了する予定。青果部の現在の取り組み状況は」と質問した。
青山市長は「室蘭青果卸売協同組合から2月に経営計画が上がった。イタンキ地区近傍での整備、取扱数量に見合った施設規模など組合要望に対する検討を重ね、予算化に向けた作業を進める」とし、「青果部の整備は、水産部と同じ22年6月の完成を目指す」と応じた。
水江氏は、老朽化した市立室蘭水族館[MAP↗]の建て替えについても方向性を尋ねた。青山市長は「存続のためには、市として一定の考えを整理する必要がある。建設場所や規模、展示物の構成などの選択肢や、他都市の事例、概算整備費などを示し、市民意見をうかがいたい」と答弁。「観光振興計画に示した事業を含め、20年度から検討を進める」と述べた。
金浜氏は、入江運動公園[MAP↗]に移転新築する総合体育館[MAP↗]について質問。解体時期に関し、青山市長は「新施設が22年度供用となるため、この後速やかに解体する」と答えた。
跡地の利活用は民間参入を含めて検討するもようだ。
(北海道建設新聞2020年3月5日付11面より)