大規模ジップラインやゲレンデ拡幅も
遠軽町は2020年度、えんがるロックバレースキー場[MAP↗]でアクティビティなどの整備に取り組む。20年度予算案には3億5821万1000円を措置。夏季でもスキー場を楽しめるサマーゲレンデ整備やゲレンデ拡幅に加え、大規模ジップラインの実施設計を進める。ジップラインについては、実施設計を夏ごろまでに完了させ、年度内に工事費を補正計上して着工する考え。総事業費は2億―3億円と試算している。
同スキー場は野上150の1に位置し、19年12月にオープンした道の駅遠軽森のオホーツクと隣接している。道の駅に加え、スキー場に夏季も楽しめるアクティビティを整備することで、さらなるにぎわい創出を図る。
大規模ジップラインは、スキー場山頂から鹿山山頂、鹿山山頂から鹿山山麓の2ライン、合計1160mを設ける。実施設計費には2350万円を見込み、4月にも指名競争で入札する。20年夏ごろの設計完了後、工事費を補正して着工し、21年夏ごろの完成を目指す。
20年度予算案にはサマーゲレンデ整備、ゲレンデ拡幅、管理用道路整備、ツリートレッキング外構の工事費も盛り込んだ。これらは5月ごろに指名競争入札する予定で、共同体の参加も視野に入れている。
サマーゲレンデ整備は、工事費1億3600万円を投じ、夏もゲレンデでスキーを楽しめるよう人工マット9000m²を敷設。ゲレンデ拡幅は、ウサギ平コースとユートピアコースを拡幅するため、約1万2400m²分の立木を伐採する。工事費は5400万円と試算している。管理用道路は、スキー場通年営業や今後の工事に利用するため、5100万円を充てて整備する。
ツリートレッキング外構では、遊歩道、フェンス、管理棟を設置。工事費は5000万円を見込み、20年夏ごろの完成を予定している。これ以外の3件は20年秋に完成させる見通しだ。
このほかにも、ドッグラン整備約200m²に550万円、備品購入に955万1000円を措置。20年度予算案には、19年度に着工したツリートレッキング整備の継続費2866万円も含まれている。
(北海道建設新聞2020年3月12日付9面より)