真駒内中の建て替え用地を含め再編へ
札幌市は地下鉄真駒内駅前地区[MAP↗]のまちづくりで、真駒内中の建て替え用地としていたエリアの新たな土地利用を検討する。同中を移転する計画があるため、市有施設の再配置や民間活力を導入するエリアに含めて方向性を考える方針。今後、民間事業者の土地需要などを踏まえて施設配置計画を議論する。
少子高齢化や人口減少が進む同地区では、地域や南区の拠点として再編を図るため、2013年にまちづくり指針を策定。検討委員会や地域協議会を設置し、まちづくり計画の20年度末策定を目指している。
指針では土地利用再編イメージとして、駅の近くに公共・民活エリア、その外側に真駒内中の建て替え用地となる中学校エリアを位置付けていた。
同中を近隣の小学校に移転して一体整備する方針が示されたため、中学校エリアも活用し、民活機能や行政・公共サービス機能の配置を検討する考え。民間事業者による土地需要を調査し、地域意見などを踏まえる。
施設配置の前提となる再編コンセプトは、生活利便機能や行政・公共サービス機能、交通結節機能と相乗的ににぎわいや交流を生み、駅から駅前に人を誘導する方針。特に商業機能は駅や駅前通と密接な関係を築く。
都市機能を集積して生活利便を向上し、住環境の魅力も創出。こうしたにぎわいや魅力を周辺に波及させる考えだ。
13日に開始した第3回検討委員会の書面会議で示した。委員から意見を募り、集約や結果公表を進める。
(北海道建設新聞2020年3月14日付10面より)