札幌市下水道河川局は、下水道管を流れる下水の持つ熱がどこに、どれだけあるかを示す「札幌市下水熱ポテンシャルマップ」を27日から公開する。市内の下水が持つ熱エネルギーの量や位置を示し、民間事業者による下水熱利用を促進する。
市中心部を処理区域に持つ創成川、伏古川、豊平川、新川処理区の処理区ごとのマップのほか、中央区の区域のみを表示したマップを作製した。
下水道管を流れる水は外気温よりも夏は冷たく、冬は温かいという特長がある。この温度差エネルギーを管路内から採熱し、ロードヒーティングや空調、給湯などの熱源として多くの場所で利用が可能だ。市では、北区篠路地区のバス停留所前[MAP↗]の歩道融雪に利用している。
マップのほか、利用方法やメリット、設備導入に対する国の補助制度などの情報もホームページに掲載する。
(北海道建設新聞2020年3月27日付20面より)
関連リンク
下水熱の利用について/札幌市(別サイト)