危機管理機能を充実
苫小牧市が改築を進めていた消防署日新出張所がこのほど完成し、27日に供用開始した。地震や火山噴火、大雨による水害など多様化する自然災害に対応できるよう危機管理機能を充実させたほか、女性隊員にも対応可能な施設に生まれ変わった。
建設地は日新町4丁目359の37で、規模はRC造、2階、延べ1538m²。①利便性に優れた庁舎②安心、安全な庁舎③将来の変化に対応する拡張性④経済性に優れた庁舎⑤西地区の基幹となる消防施設―を基本構想に整備を進めた。
新施設は通常の建物の1・5倍の耐震強度を確保したほか、3日分72時間の水、電気、暖房といった消防機能を維持するための設備を完備。女性隊員にも対応するため、専用の仮眠室やトイレ、浴室、洗面所などを設けた。
岩倉博文市長は「一層の消防防災体制の充実強化を図り、誰もが安全に安心して暮らせるまちづくりの実現に向け、万全の体制で臨みたい」と話している。
工事メモ
▽主体=菱中建設・岩倉建設・大坪建設JV▽電気=中村電気・野田電気設備・協栄建設JV▽機械=楡建設・新王建設・朝陽工業JV▽実施設計=王子不動産▽地質調査=タナカコンサルタント▽解体=大坪建設・創建工業(苫小牧)
(北海道建設新聞2020年3月30日付13面より)