既設路の簡易舗装も実施
白糠町は2020年度、防災減災対策として実施する白中北通新設と、白糠中指定避難所までの避難路新設・舗装に着工する。白中北通は遅くとも5月中旬、避難路は4月中旬までに指名競争で入札する考え。総事業費は2億1100万円を試算し、このうち工事費は1億8500万円程度と見込んでいる。白中北通は21年4月から供用を開始する予定だ。
白中北通[MAP↗]は、白中前通を起点に白糠中の西側と北側を回り、学園通に抜けるL字の形状。延長475mで、幅員は車道が片側1車線5・5m、校舎側に片側歩道2mを設ける。
町内には津波指定避難所が15カ所あり、西5条北2丁目2の2にある白糠中裏山避難所[MAP↗]は橋北―橋西地区の住民が対象となっているが、避難所につながる町道が白中前通しかなく、同通以北の住民が避難所に行くには迂回する必要があった。整備後は学園通から白中北通を利用できるようになり、避難時間が短縮される。
白中北通から避難所までの避難路も新設。延長は180mで、勾配を軽減させるため蛇行した線形とする。また、白中前通につながる既設の避難路は延長307mの砂利道であることから、簡易舗装としてアーマーコートで表層処理を施し、最大勾配も約14%から10%ほどに緩和させる。既設・新設路ともに幅員は4m。
このほか、白糠小・中統合事業に伴う児童など避難者の増加を考慮し、避難所の敷地を320m²ほど拡張。1033m²を確保することで約1030人の避難を可能とする。
白中北通は白糠中の敷地に一部かぶるため、既存のテニスコートなどは、工事範囲に重複する部分を撤去する。
白中北通と避難路の実施設計は和光技研が担当。白中北通は6月に着工する見込みで、工期は5カ月。21年4月からの供用開始を目指している。避難路は5月の着工、工期は4カ月を予定しており、完了後に供用を開始する見通しだ。
(北海道建設新聞2020年4月9日付11面より)