工事費は3億円
札幌市は、北海道胆振東部地震で大規模な土砂流出があった清田区里塚地区[MAP↗]の道路復旧工事3件を、きょう15日に総合評価方式一括審査Ⅰ型で公告する。延長約1・4㌔にわたって路盤や舗装などを実施する予定。4月末に開札し、2021年1月末ごろまでの工期で進める。工事費は合わせて約3億円を見込んでいる。
液状化による地盤の流動化を抑制するため、里塚1条1、2丁目周辺の約4haを対象に、宅地や道路を一体的に復旧する対策工を計画。19年度は地盤改良を施した。
道路復旧では路盤工のほか、車道、歩道に舗装を施すが、地下水位のせき上げ対策として道路部で進めている暗渠管の布設や上下水道工事とも工程を調整しながら進める考えだ。
工事は3件に分割。幅員16mの里塚21号線は、国道36号から北野里塚旧道線までの延長370mが対象。これに里塚20、75号線の延長130m、幅員8mを合わせて発注する。
単体発注となる里塚22号線は、延長390m、幅員10m。残る幅員8mの里塚23、28、29、30号線は、計490mを1件にまとめて公告する。
20年度は道路復旧以外に、暗渠管布設や上下水道工事、里塚中央ぽぷら公園の地盤改良などを計画。21年度に予定する周辺公園の再整備を経て、完了となる見通しだ。
(北海道建設新聞2020年4月15日付12面より)