震災の記憶、後世へ 胆振総合局が庁舎内装に被災木活用

2020年04月25日 10時00分

 震災の記憶、いつまでも―。胆振総合局は、北海道胆振東部地震の被災木を活用した庁舎内装の木質化に取り組んだ。厚真町の復旧工事現場から搬出されたカラマツの被災木を胆振管内の製材工場で内装材に加工し、局長室などの腰壁として設置している。

カラマツ羽目板による内装を施した局長室

 2018年9月6日に発生した胆振東部地震では、厚真町を中心に約4300haの林地崩壊が発生し、多くの森林が大きな被害を受けた。

 同局では、林地崩壊で発生した被災木の有効活用と、震災の記憶や教訓を風化させず、永く後世に伝えていくことを目的に、同局職員の発案で被災木を活用した庁舎内装の木質化を実施した。

 施工箇所は局長室のほか、副局長室、局長応接室など延べ約94m²分。カラマツの被災木を苫小牧広域森林組合(むかわ)とヨシダ(苫小牧)の協力を得て、長さ800㍉、厚さ12㍉、幅105㍉のカラマツ羽目板に加工。その羽目板を約800枚を使い、3月27日から4月6日にかけて職員6人が業務の合間を縫いながら設置した。

 新たな内装を目にした花岡祐志局長は「大事に育てた木を活用することで森林の早期復旧につながるといい」と期待。同局林務課でも「こうした取り組みを通じて、〝また森林を育てたい〟と思ってもらえたら」と話している。

 同局では同様の取り組みを希望する人の相談にも応じる考えだ。

(北海道建設新聞2020年4月20日付11面より)


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