インターステラテクノロジズ(IST、本社・大樹)は20日、観測ロケット「MOMO」5号機を5月2日午前5時15分に打ち上げると発表した。予備日程は同3―6日の4日間で、機体や天候の様子を見て判断する。新型コロナウイルス感染防止のため見学場は設けず、無観客で実施。打ち上げの様子はユーチューブなどで生配信する。
ISTは2013年に大樹町で設立したロケットベンチャー企業。世界一低価格で便利なロケットをコンセプトに安価な打ち上げサービスの実現を目指している。19年5月に打ち上げた3号機は、国内民間企業初の宇宙空間到達を達成した。
5号機は当初、19年末の打ち上げを予定していたが、機体に使用する電子機器の不具合により延期した。調査の結果、温度の上下による基板部品の故障が原因で、今回は別品種の部品を使用する。
稲川貴大社長は「地元に根付き、地元で発展を目指しているだけに無観客は心苦しい。技術実証から産業化へ移行する重要な局面だけに粛々と準備を進めたい」と抱負を述べた。
(北海道建設新聞2020年4月22日付11面より)