建設業は充足率20.4% 20年3月の新規高卒者内定状況

2020年05月12日 15時00分

変わらぬ若者不足 求人と求職者のミスマッチも

 北海道労働局は、2020年3月の道内新規高卒者の就職内定状況をまとめた。内定率は前年同月比0.2ポイント上昇の98.6%と1986年3月卒の統計開始以来最高となった。一方で、建設業の充足率は前年度から0.2ポイント減の20.4%と、5年連続で3割を下回り、人手不足が続く。道労働局は、年度終盤から流行している新型コロナウイルス感染症の影響はなかったとしたものの、流行が長引けば来年度の採用に影響が出る可能性があると危機感を募らせる。

 20年3月卒の道内求職者数は、全産業で3%減の7169人、求人数は0.3%増の1万9005人だった。求人倍率は0.09ポイント上昇の2・65倍で、3月としては過去最高を記録した。内定者数は2.8%減の7070人で、このうち道内は83.8%に当たる5927人だった。前年同月と比べて1ポイント低下し、道外への人材流出が続いている。

 建設業への就職状況の推移を見ると、13年3月卒の求人数は1228人だったが、20年3月卒では3739人と8年間で3倍にも増加している。一方で、内定者数は13年3月卒が666人、20年3月卒が761人と8年で14.3%の増加にとどまった。

 充足率は13年3月卒で54.2%だったが、16年3月卒で3割を切り、20年3月卒では20.4%まで低下した。高齢化のため、技術者や技能者が減っているにもかかわらず、若者が入ってこず、人手不足が深刻化している。

 道労働局の担当者は、20年3月卒の求人は年度当初にほぼ出そろうため、新型コロナウイルス感染症の影響はないとしつつ、「新型コロナは、ほぼ全ての業種へ影響を及ぼしている。長引けば来年度の求人への影響が心配される」と懸念を示す。

 建設業の就職状況については、東京オリンピック関連工事や民間の大型工事など、景気回復に伴う道内外での工事量増加により新規高卒者の求人数が増加していると分析。一方で、求人側と求職者側とのミスマッチが起きていると指摘する。人手不足解消に向け、さらなる労働環境の改善など、魅力向上が求められている。

(北海道建設新聞2020年5月11日付1面より)


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