道内の大規模盛り土造成 札幌が最多の183カ所

2020年05月14日 12時00分

 道内で、大地震の際に地滑りや液状化の被害をもたらす危険性がある大規模盛り土造成地の市町村別箇所数と面積が、本紙調査で判明した。箇所数は札幌市が183カ所と最多で、函館市の101カ所、釧路市の90カ所と続く。振興局別では札幌市を含む石狩管内が最も多く、全体の約36%に当たる321カ所に上り、道央圏や人口が集中する都市部に比較的多く存在している状況となった。

 盛り土造成地での安全性把握を進める第1段階として、全国の各市区町村は大規模盛り土造成地マップを公表。国土交通省によると、道内では32市町村に883カ所、2432haが該当するとしていて、本紙がこのマップに示された箇所と面積を調査した。

 大規模盛り土造成地は、谷や沢を埋めた面積3000㎡以上の盛り土を行った「谷埋め型」と、盛り土する前の地盤面の角度が20度以上で盛り土高5m以上の「腹付け型」の2種類に分類。道内では谷埋め型が818カ所で全体の約93%を占め、腹付け型は65カ所だった。

 北海道建設新聞の2020年5月13日付1面から抜粋。本紙には振興局別の箇所数(表)を掲載しています。

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